県民共済(都道府県民共済)とは、そもそも何なのでしょうか。今回は、運営元や組合の名称、加入資格、生命共済と火災共済の商品内容など、県民共済(都道府県民共済)の基礎知識について解説します。

県民共済(都道府県民共済)とは?

県民共済(都道府県民共済)とは、各都道府県の生活協同組合が運営する、保険に関する事業です。共済では、保険事業のことを「保障」と呼びます。

県民共済(都道府県民共済)をとりまとめているのは、全国生活協同組合連合会(全国生協連)ですが、事業の運営は、各都道府県が独立して行っているため、保障の内容は、都道府県ごとに若干異なる部分があります。

県民共済の名称

県民共済は、各県の名前で「〇〇県民共済」と呼ばれます。東京都なら「都民共済」で、京都府や大阪府なら、京都府民共済、大阪府民共済です。

紛らわしいのが神奈川県になります。神奈川県の県民共済は、通称「全国共済」で、聞いただけでは、神奈川県だとわかりません。また、同県には、独自の生協で「かながわ県民共済」という団体がありますが、こちらは、県民共済ではありません。

県民共済がない県もある

都道府県民共済は全国のうち39都道府県に限定されています。山梨県、福井県、鳥取県、愛媛県、高知県、徳島県、佐賀県、沖縄県には、残念ながら県民共済はありません。

加入資格

県民共済(都道府県民共済)は、住所又は勤務地がある都道府県で加入できます。加入できる年齢は、保障プランごとに設定されています。ただし、県民共済のない県に転居した場合、生命共済については、元の都道府県で加入を継続できる場合があります。