JA共済、県民共済、こくみん共済には、様々な種類がありますが、一体どう違うのか、名前だけではよくわかりませんよね。今回は、共済について、主な種類や運営元などを解説します。

共済とは?

共済とは、組合員が掛金を出し合い、相互に助け合うことを目的とする非営利事業です。
運営団体は、それぞれの関係省庁から認可を受けることで、民間の保険事業のような保障を組合員に提供するサービスを行っています。

営利を目的としないため、掛け金が余れば、組合員に割り戻してくれることが特長です。
主な共済は、JA共済、全労済、全国生協連による都道府県共済やコープ共済などがあります。

共済にはどのようなプランがあるのか?

共済プランは、運営団体ごとに様々で、その共済独自のものも少なくありません。ここでは、多くの共済が提供している主なプランを中心にご紹介します。

生命共済

病気や怪我、死亡や後遺障害など様々なリスクに対する保障です。民間の医療保険と生命保険を合わせたようなものと考えると、イメージしやすいでしょう。

傷害共済

死亡や怪我、また自転車事故などによる損害賠償のリスクなどに対する保障です。

火災共済

建物や家財に対し、火災や落雷、その他自然災害や爆発などにより損害を受けた時の保障です。

自動車共済

自動車事故による加入者の傷害、相手方や搭乗者への保障など、様々なリスクに対する保障です。自賠責保険を扱う共済もあります。

年金共済

老後のために、個人年金を積み立てられる共済です。

その他

冒頭に述べたように、共済プランは、運営団体ごとに様々です。上記以外にも、全労済の慶弔共済、日火連の所得補償共済、JA共済の賠償責任共済など、有用なものが沢山あります。

慶弔共済は、団体のニーズに合わせて大きく5つの慶弔ごとの一時金が保障される共済で、所得補償共済は、共済者が身体障害で就業不能になった場合の所得補償です。

賠償責任共済は、日常生活や農作業等に起因する事故(自動車事故は除きます)を保障する共済になります。

このように、共済による独自のプランもあるので、用途に応じて選ぶとよいでしょう。

主な共済の種類を紹介

主な共済の運営元や共済内容などを、一覧表でご紹介します。

団体名運営元所管庁共済内容特徴公式サイト
JA共済農業協同組合農林水産省・終身共済
・医療共済
・建物更正共済
・自動車共済
・確定拠出年金共済
人、家、車に対する幅広い保障が特長です。農家組合員以外でも加入できます。http://www.ja-kyosai.or.jp/
全労済全労済生協連厚生労働省・団体生命共済
・こくみん共済
・火災共済
・交通災害共済
・慶弔共済
・マイカー共済
・個人長期生命共済
豊富な共済プランが特長です。手ごろな掛金で手厚い保障が受けられるこくみん共済があります。http://www.zenrosai.coop/index.html
都道府県民共済全国生協連厚生労働省・生命共済
・火災共済
住居又は勤務先がある都道府県で加入可能です(一部地域を除く)。掛け金が一律で上がらず、バランスのよい保障が受けられます。http://www.kyosai-cc.or.jp/
COOP共済コープ共済連厚生労働省・生命共済
・火災共済
住居地のコープで加入できます。
手ごろな掛金で入れる、10年更新タイプの生命・医療保障の「あいぷらす」が人気です。
http://coopkyosai.coop/