県民共済は、民間保険に比べてメリットはあるのでしょうか。保障内容のパンフレットを見ただけでは、わかりづらいですよね。今回は、県民共済に加入することのメリットとデメリットについて、分かりやすく解説します。
共済の5つのメリット
まずはメリットから解説します。
①掛金が安い
県民共済の一番のメリットは、掛け金が安いことです。県民共済は、民間の保険でいう「医療保険」と「生命保険」が合わさった保障内容となっていて、掛け金は、年齢、性別に関わらず一律1,000円~4,000円ほどになります。2つの保障が合わさってこの掛金は安いです。
しかも、運用益を加入者に割戻してくれるため、実際に負担する掛け金はさらに安くなります。
しかし、病気や死亡のリスクは年齢とともに上がるため、若者と高齢者を比べると、若者の方が掛け金は割高です。
②保障範囲が広い
県民共済では、民間の保険でいう「医療保険」と「生命保険」が一つになっている他、子ども保険については、契約者(親など)の死亡や、第3者への損害賠償もあり、保障が広範囲に亘ります。
色々な保険に入ると、保障内容を把握するのが大変な上、いざという時の連絡に手間取ったり、年末調整・確定申告が大変になったりしますが、保障範囲が広いと、こうした問題を回避することが可能です。
③職業や年収を問われない
県民共済は、掛け金は一律で、職業や年収で差別されることがありません。一方、民間保険では、その人の支払い能力に応じて掛け金が変化することがあります。
④医師の診断が不要
県民共済では、加入の際の医師の診断は不要で、加入申込書の「健康告知内容」(例えば、過去2年以内の入院歴、過去5年以内のがんや脳梗塞といった重病の治療歴があるかどうかなど所定の項目)に該当しなければ、加入できます。民間保険では加入できなくても、県民共済なら可能な場合があるのです。
⑤不払いなどの紛争になりにくく、支給が早い保障範囲が広い
県民共済では、運営元からの不払い問題や、紛争事例が少なく、すぐに支払われるケースが多いです。突然入院することになると、不安な中、準備や周囲への連絡など、色々なことに気を回さなければならず、とても辛い状況となります。そのような中で、お金の心配だけでも早く解決できることは重要です。